エネルギー変換 第11週講義内容とレポート課題

 

本日の内容

1.変圧器の等価回路

2.等価回路とベクトル図

 

 

[講義内容]

3 リアクトルと変圧器

 

3−4 変圧器の等価回路

変圧器(モデル 教科書:図3−3)を2端子対回路 〜T形回路(教科書:図3−4)〜 として等価回路表現する

 

(1)変圧器の回路と2端子対回路

3−2節の結論である

  e_1 / e_2 = N_1 / N_2 (密結合の場合,誘起電圧比は巻数比に等しい)

を意識して,1次側・2次側の電圧方程式に巻数比a = N_1 / N_2を導入して整理する。

 

(2)T型等価回路の導出

2端子対回路のT形等価回路を目標とすれば,

  v_1 = z_1 i_1 + z_3(i_1 + i_2)

  v_2 = z_2 i_2 + z_3(i_1 + i_2)

の形に電圧方程式を変形すればよい。

1次・2次側それぞれの電圧方程式を

  (印加電圧)=(抵抗降下)+(主磁束による逆起電力)+(相互誘導による逆起電力)

として,

  巻数比: a = N_1 / N_2

  もれインダクタンス: l_1 = L_1−N_1 / N_2 M,l_2 = L_2−N_2 / N_1 M

を用いて整理する。

最後に,2次側電圧・電流をv_2’ = a v_2,i_2’ = 1 / a i_2とおけば,T形等価回路(教科書:図3−5)を導出できる。

 

(3)等価回路のフェーザ表示

各変数・定数をフェーザ表示すれば,インピーダンスは

  x_1,x_2’: もれリアクタンス

  x_M’: 励磁リアクタンス

と呼ばれる。

 

3−5 等価回路とベクトル図

(1)近似等価回路の導入

1次巻線のインピーダンス降下(R_1 + j x_1)I_1はV_1の数%程度で,V_1と励磁回路の電圧降下V_0がほぼ等しいと仮定してもよい。 ⇒ 近似(逆L形)等価回路(教科書:図3−9)

 

(2)変圧器のベクトル図

近似等価回路を基に,ベクトル図(教科書:図3−10)を描く。

 

−補足−

【三相変圧器の場合】 V_1を相電圧として一相回路を扱えば良い。

 

 

[レポート課題]

1.例題3−1

2.例題3−2

3.例題3−1の各パラメータを用いて,R_s = R_1 + R’_2,x_s = x_1 + x’_2と近似する簡易等価回路を考える。今,力率角=30度(遅れ)の負荷を2次側に接続したら,V’_2 = 100 V,I’_2 = 10 Aとなった。ベクトル図を描いて,V_1,I_1を求めよ。